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Seria Report
レースや練習風景など頑張っている姿は無条件に美しい・・・
更新日 2003年 10月27日
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2003
Aug〜27thOct
第80回 箱根駅伝予選会

本番さながらに - 芦ノ湖 -
第80回東京箱根間往復大学駅伝予選会
・10月18日(土)、本戦出場を掛けて予選会が行われた。午前9時30分、神奈川県足柄下郡箱根町の湖尻林間駐車場を37チーム400人余がスタート。起伏に富んだ厳しいコースに果敢に挑んだ。序盤から混戦を極め、設置されたモニター周辺に関係者が群がった。先に行われた日体大記録会で快走した専修の磯部や神奈川の池水、亜細亜の五十嵐、国士舘の細美、農大の山田、それぞれの思いを知っているだけに、彼らの粘り強い走りに胸が熱くなった。
 本戦に出場出来るのは、シード権の10校、予選会の上位9校、日本学連選抜の計20校。今年は予選会7位以降のチームには関東インカレでのポイントがタイム換算されアドバンテージとして差し引かれるルールが導入された。本戦出場権を獲得したのは、法政、亜細亜、神奈川、帝京、農大、関東学院、早稲田、城西、国士舘。残念ながら涙を呑んだ拓殖、専修、明治、國學院、流経、そして出場したすべての選手たちに心からエールを送りたい。(山)
市立前橋高等学校

笑顔でゴールテープを
- 群馬 - 市立前橋高等学校陸上競技部 顧問 有坂精二教諭
・赤城山を遥かに仰ぐ緑豊かなキ ャンパス。市の北部に位置し、トレーニング施設も完備している。創立70周年を機にスポーツ施設が整備されたそうだ。その中核に芝生に包まれた300メートルのトラックがある。一丸となった女子長距離チ ームの勇姿は、いつもそこにあった。「目指せ、都大路」と書き込まれた襷が汗に光っていた。有坂先生は赴任6年目、チャンスが訪れた。夏の万座、標高2千メートルでのハードな合宿を消化し、手応えを感じている。
 さあ、林、茂木、丸山、森田、後輩達とのファイナルレースの時が迫っている。気持ちは誰にも負けないはずだ。笑顔でゴールテープを切るのは君達なのだから・・・(伊)
錦城学園高等学校 陸上競技部
夢の島から都大路へ
顧問 風祭民夫教諭 副顧問 井坂俊秀教諭 コーチ 寺尾浩教諭

・東京の中心、神田の学生街にあり、創立120年を越える伝統校。草創期には尾崎紅葉や島崎藤村らの文人を輩出するなど卒業生には著名人も多い。学校にはグランドが無いため、すぐ近くの皇居や北の丸公園、そして夢の島公園を拠点に練習している。「抜いたり抜かれたり」お互いが刺激し合って随分逞しくなってきた。比類の無い練習量。殆どが中学時代は無名選手。高校から始めた者も多いと聞いた。管理されたり強制されたりした訳ではない。日々の積み重ねが自信を生み、向上心を強く持たせた。陸上に掛ける思いは強豪校にも引けを取らない。「レース後の達成感が病みつきに・・・」曇りのない笑顔で語ってくれたムードメーカー花形君は都道府県駅伝の代表でもある。先輩を追う下級生の純粋な瞳。今時の都会の真ん中で、遠いあの日の高校生に出逢ったのだ。(山)

埼玉県実業団長距離記録


シーズンを占う夏の集大成
9月6日(土)鴻巣市立陸上競技場
9月6日(土)埼玉県鴻巣市立陸上競技場において、埼玉県実業団陸上競技クラブが主催する長距離記録会が行われた。年に二回、社会人に混じって学生も多数参加し、記録更新を狙う。239名の選手がエントリーした。
 記録別に5000m・男子6組。女子2組が行われた。大学生は合宿シーズンと重なり、参加が少なかったが、高校生が多数参加。真っ黒に日焼けしたその姿から、厳しい合宿の様子が浮かぶ。その成果を発揮、自己ベストの声が多く聞かれた。東京実業高校の生徒達も皆、自己ベストに近いタイムで走った。顧問の小川先生も「この時期にしてはよく走った」と笑顔だった。また、クラブチームAC.KITAの塩谷代表ともお会いし、活動内容をうかがった。健常者と障害者の合同チームを目指しているとのこと、
今後レポートできればと考えている。
 夕焼空にランナー達が美しく映える、夏の終わりだった。(伊)
鎌倉学園高等学校

「いざ都大路、悲願達成に向けて頑張れ!」
鎌倉学園高等学校 陸上競技部 顧問保田進教諭
・緑豊かな古都鎌倉の建長寺に隣接した歴史ある学園。後方に円海山ハイキングコース、南に由比ヶ浜があり自然を利用した変化に富んだトレーニングには定評がある。県内屈指の進学校として名高く、また駅伝をはじめスポーツが盛んな校風から県民に「鎌学」と呼ばれ愛されている。中でも駅伝は毎年、優勝候補にその名を連ねる強豪校。メンバーは中学時代の実績も十分。豪華な顔ぶれはどこにも負けていない。一人一人はとても真面目で練習量も豊富だ。先輩後輩の分け隔てがとても無く仲が良い。高校総体をはじめ、トラックでの活躍も目立っている。今年こそ、大きな壁となって立ちはだかっているライバルチームに勝負を挑む時が来た。積年の思いを晴らすべく、自信に満ちた表情でスタートラインに立つことを願っている。(山)